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この記事を読むとわかること:(読了目安:4分)
適性診断は受けて終わりにするのはもったいないんです。結果を「裏付け」「気づき」「除外」の3つに仕分けると、意味のある材料になります。

はじめに:診断結果、その後どうしていますか

転職サイトや適性診断ツールで性格・適性診断を受けたことがある人は多いと思います。でも、その結果をその後どう使っていますか。「へえ、そうなんだ」で終わって、そのまま忘れてしまっていないでしょうか。

日々のキャリア相談の中で感じるのですが、診断結果の使い方は両極端になりがちです。一方は診断結果を鵜呑みにしすぎて、逆に選択肢を狭めてしまう人。もう一方は、受けたこと自体をすっかり忘れてしまっている人。どちらも、少しもったいない使い方ですよね。

先日、同僚とのランチでMBTIの話になり、「〇〇さんって絶対INFJですよね」と言われて、当たっているようなくすぐったいような気分になった——そんな経験はありませんか。適性診断は、今や職場や友人との雑談のネタになるくらい身近なものになりました。MERY Z世代研究所の調査(2024年9月実施、Z世代女性300名・30〜40代女性155名対象)によると、MBTI診断を「したことがある」人はZ世代で41.3%、30〜40代でも17.4%にのぼり、診断済みのZ世代の62.9%は周囲の診断タイプまで把握しているといいます(出典:MERY「診断コンテンツに関する調査」)。ただ、そこで盛り上がって終わりにしてしまうのは、正直もったいないんです。結果をきちんと仕分けておけば、面接や転職活動という「ここぞ」という場面で、自己PRの具体的な根拠として使える材料に変わります。すでに自分のことをよく理解できていて、今すぐ活かす予定もない方は、無理に見直す必要はありません。ただ、過去に受けた診断結果が手元に眠っているという方は、仕分けにかかる時間はほんの数分なので、やっておいて損はないはずです。

診断結果の「3仕分け」

適性診断の結果を活かすコツは、出てきた項目を3つに仕分けることです。仕分けるときは、こう自問してみてください。

診断結果の3仕分け

① 裏付け

自分でも薄々感じていたことは、自己理解の確信度を上げる材料
→ 面接での自己PRの根拠に使う

② 気づき

自分では気づいていなかった新しい視点
→ 検討していなかった職種を調べてみる

③ 除外

自分の実感と違う項目は、無理に信じ込まない
→ 気にしすぎず読み流してよい

この3つに仕分けるだけで、診断結果に振り回されず、材料として使いこなせるようになります。

実際に仕分けてみると、こう見えてきます

たとえば、職場でよく「石橋を叩いて渡るタイプだね」と言われる一方で、自分では「決断力がないのかも」とモヤモヤしていたとします。適性診断を受けてみたら、「慎重に情報を集めてから動く」という特性が上位に出てきました。これは自分でも薄々感じていたことなので「裏付け」に仕分けます。同時に、「人に教える・伝える仕事に向いている」という、これまで考えたこともなかった項目も出てきたので、これは「気づき」に仕分けます。逆に「リーダーシップを発揮するタイプ」という項目は自分の実感とはかなり違ったので、「除外」にして気にしないことにしました。

こうして仕分けてみると、「決断力がない」というモヤモヤの正体は、「慎重に情報を集めるタイプ」という自分の強みの裏返しだったと気づきます。面接で「なぜ即決しなかったのですか」と聞かれても、「情報を集めてから判断する方が、結果的にミスを減らせると考えています」と、裏付けのある言葉で答えられるようになります。当てはまらなかった「除外」の項目に気を取られて、必要以上に自己嫌悪になる必要もありません。仕分ける前は漠然とした弱点に見えていたものが、仕分けたあとには言葉にできる強みに変わる——これが「受けて終わり」にしないことの意味です。

複数の診断を受けて、共通点を見る

診断ツールにはそれぞれ得意な切り口があり、1つだけで自分のすべてが分かるわけではありません。可能であれば、複数の診断ツールを受けてみて、共通して出てくる特性に注目するのがおすすめです。複数のツールで共通して指摘される項目は、それだけ確度の高い自分の傾向だと考えられます。

結果を、次の行動につなげる

「裏付け」の項目は、面接での自己PRの根拠として使えます。「気づき」の項目は、これまで検討していなかった職種・働き方を調べてみるきっかけになります。「除外」の項目は、気にしすぎず読み流して問題ありません。

強みの言語化に自信が持てない方は、診断結果の「裏付け」項目を、そのままエピソードと組み合わせて自己PRの材料にしてみてください。

自己理解が言葉になっていると、面接や職務経歴書だけでなく、日常の場面でも役立ちます。家族に転職を考えていることを伝えるとき、「なんとなく合わない気がする」だけでは心配されるばかりで話が前に進みませんが、「自分は◯◯なタイプだから、今の環境だと力を発揮しにくい」と言えると、納得してもらいやすくなります。友人とのMBTIトークで盛り上がるときも、自分の傾向を裏付けと気づきで整理できていると、話に説得力が出て、卑屈にならず対等に話せるようになります。休日にふと「このままでいいのかな」と考え込む時間も、漠然とした不安のままではなく、次に何を調べればいいかが分かる具体的な時間に変わっていきます。

まとめ:診断結果は「材料」であって「答え」ではない

適性診断は、自分を決めつけるための答えではなく、自己理解を深めるための材料の一つです。「裏付け」「気づき」「除外」の3つに仕分けて言葉にしながら、上手に活用してみてください。「裏付け」の項目を面接でどう言葉にするか知りたい方は強みの答え方の記事から、経歴と合わせて整理したい方は棚卸しから、自己分析全体にじっくり取り組みたい方はガイドから読み進めてみてください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。

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