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この記事を読むとわかること:(読了目安:6分)
親の介護が始まると、仕事との両立に不安を感じるのは自然なことです。結婚や出産と違い、介護は突然始まり、いつまで続くか見通しが立てにくいという特有の難しさがあります。その不安の正体を一緒に整理していきましょう。この記事の後半には、あなたの状況に近いものを確認できるセルフチェックも用意しています。

はじめに:介護は、心の準備をする時間すら無いまま始まることが多いものです

同期の友人と半年ぶりに再会したとき、「実は先月から母の介護で時短勤務に切り替えたんだ」と打ち明けられて、言葉に詰まった経験はありませんか。聞けば、夜中に転倒の連絡が入ることが増え、通院の付き添いだけでその年の有給をほとんど使い切ってしまったといいます。「親の体調が急に悪くなって、仕事どころじゃなくなった」——介護は、結婚や出産のように計画して迎えられるものではなく、ある日突然始まることがほとんどです。

心の準備が整わないまま、仕事と介護の両立を考えなければならない——そのこと自体が、大きな負担になります。

介護特有の不安、その正体

結婚や出産、子育てとは違い、介護には「いつまで続くか分からない」という先の見えなさがあります。子育てのように成長という区切りがなく、終わりの見通しが立てにくいことが、他のライフイベントにはない特有の重さにつながっています。

さらに、「親のためにできることをしたい」という気持ちと、「仕事も手放せない」という現実の間で、板挟みになりやすいのも介護の特徴です。どちらかを選ばなければいけないような感覚に陥りがちですが、両方を大切にしたいと思うのは、ごく自然な気持ちです。

介護の実情:知っておきたい制度

「仕事を続けながら介護をする」ための制度は、実はいくつか用意されています。

  • 介護休業:対象家族1人につき、通算93日まで、3回を上限に分割して取得できる休業制度
  • 介護休暇:対象家族が1人なら年5日、2人以上なら年10日まで取得できる休暇。1時間単位での取得も可能
  • 介護のための短時間勤務制度:企業によって内容は異なりますが、勤務時間を短縮できる制度が用意されている場合があります

こうした制度があることを知っておくだけでも、「今の職場で、どこまで対応してもらえそうか」を確認する第一歩になります。まずは会社の制度を確認することが、具体的にできる最初の一歩です。

介護と仕事の両立に悩む人は、実は少なくありません。総務省「令和4年就業構造基本調査」によると、介護・看護を理由に前職を離職した人は、直近1年間で10.6万人にのぼり、2017年の前回調査より7千人増加しています。さらに経済産業省の資料によると、「ビジネスケアラー」(働きながら家族を介護する人)は2020年時点で262万人と推計され、2030年には318万人まで増加する見込みとされています。決して珍しい状況ではないことが分かります。

ビジネスケアラー(働きながら介護する人)の推移

2020年
262万人
→
+56万人
2030年(見込み)
318万人

10年間で56万人、約1.2倍に増える見込みです。介護と仕事の両立に悩むのは、あなただけの特別な状況ではないことが、この数字からも分かります。

出典:経済産業省「経済産業省における介護分野の取組について」(2024年3月、経済産業省ヘルスケア産業課)

出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」(介護・看護を理由とした離職者10.6万人)

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今のところ、大きな負担にはなっていないのかもしれません。ただ、介護は状況が急に変わることもあるので、制度や情報を早めに知っておくと安心材料になります。

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すでに仕事と介護の両立に、実際の負担を感じ始めている段階です。下の入力欄で、今困っていることを一言だけ書き出してみましょう。

3個以上だった人
かなり大きな負担を抱えている状態です。一人で抱え込まず、まずは会社の制度を確認したり、地域包括支援センター等の外部の相談窓口を頼ったりすることも検討してみてください。今の職場で両立が難しそうな場合は、派遣社員のような柔軟な働き方の記事も参考になります。

あてはまった数にかかわらず、今困っていることを一言だけ書き出してみましょう(この内容は保存されないので、残しておきたい場合はスマホのメモやLINEの「Keep」にもコピーしておくと安心です)。

「今の会社を辞める」以外の選択肢もあります

介護を理由に、今の仕事をすぐに辞める必要はありません。まずは会社の介護休業・介護休暇制度を確認し、上司や人事に相談してみることが最初の一歩です。

筆者はWeb制作の立場から長年人材業界の仕事に関わってきましたが、介護をきっかけに転職や働き方の相談をする人の多くが、まず情報収集や制度の確認から始めています。転職エージェントやスカウト型サービスも、登録したからといって転職が確定するわけではなく、両立しやすい働き方の情報を集めるためだけの利用ができます。

介護と仕事の両立への迷いは、実家からの電話に一瞬身構えてしまう瞬間や、休日に「そろそろ様子を見に行こうか」と考える時間にも、静かに影響してきます。介護と仕事、どちらも大切にしたいという気持ちを諦めず、無理のない両立の形を探っていきましょう。

まとめ:一人で抱え込まなくて大丈夫です

介護は突然始まり、先の見通しも立てにくいからこそ、不安になるのは当然のことです。上のセルフチェックで見えてきた状況をもとに、まずは会社の制度を確認したり、今の気持ちを言葉にしたりすることから始めてみてください。気持ちの整理から始めたい方は将来への不安を扱った記事へ、両立しやすい働き方を知りたい方は派遣社員という働き方の記事から読み進めてみてください。

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#介護 #仕事と介護の両立 #ライフステージ #キャリア

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ABOUT ME
ゆうさん
長年、Web制作の側面から人材業界のお仕事のお手伝いをしてきた「はたらき方ナビ」運営者。企業の採用担当者や転職エージェントとの関わりの中で見えてきた実情をもとに、「今の仕事のままでいいのか」と迷う方が自分の状況を言葉にし、次の一歩を選べるようになる情報を発信しています。