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この記事を読むとわかること:(読了目安:6分)
会社の将来への不安には、社内外の状況や社会の変化を踏まえた、ある程度の根拠があることがほとんどです。「早めに動いておいた方がいいのでは」という焦りも、決して大げさな反応ではありません。この記事の後半には、あなたの不安のタイプを確認できるセルフチェックも用意しています。

はじめに:会社の将来への不安には、たいてい理由があります

「このまま今の会社にいて大丈夫かな」「早めに動いておいた方がいいのでは」——そんな焦りを感じたことはありませんか。

その不安は、根拠のない思い込みではないことがほとんどです。日々の仕事の中で目にする社内の状況、業界や経済といった社外の動き——そうしたものを積み重ねて、ある程度の根拠を持って将来に不安を感じ始めているケースが多くあります。同僚の退職や社内の雰囲気の変化、業界ニュースなど、はっきり言葉にしていなくても無意識のうちに情報を拾い、その延長線上で「早めに動かないと」という焦りが生まれているのです。

「なんとなく」を、具体的な確認作業に変えられます

会社の将来への不安は、放っておくと漠然としたまま大きくなりがちです。「なんとなく」を具体的な情報で確認するだけで、不安の輪郭がはっきりしてきます。

上場企業であれば、決算情報や有価証券報告書は誰でも無料で閲覧できます。売上や利益の推移、今後の経営方針などを確認するだけでも、感覚的な不安を客観的な情報と照らし合わせることができます。非上場企業の場合も、業界全体のニュースや動向を定点観測することで、似たような視点を持てます。

実際、「業界・会社の先行きが不安」という理由は、転職サービス doda の転職理由ランキングでも例年上位圏に入る、多くの人が感じている理由の一つです。2023年版のランキングでは全体14位・17.6%となっており、給与や人間関係といった理由と並んで、一定数の人が実際に転職のきっかけとして挙げています。決して自分だけが特別に神経質になっているわけではありません。

「業界・会社の先行きが不安」は、転職理由ランキング常連

17.6%
先行きへの不安を理由に挙げる 17.6%(全体14位)
それ以外の回答 82.4%

全35項目の理由の中で常に上位圏に入っており、会社の将来を不安に思うのは、あなただけの神経質な反応ではありません。

出典:転職サービス「doda」転職理由ランキング2023(パーソルキャリア株式会社)

筆者はWeb制作の立場から長年人材業界の仕事に関わってきましたが、情報を確認したことで気持ちが整理された、という話を何度も見てきました。

セルフチェック:不安の背景にあるものは?

あてはまるものをチェックしてください。

チェックした数:0個

チェックを入れると、ここにあなたの不安のタイプが表示されます

タイプ別に見る、今の自分の状態

今回のセルフチェックは、単にチェック数の多さで深刻度を測るものではありません。どの項目にチェックが入ったかの「組み合わせ」によって、不安の性質そのものが違うタイプに分かれます。チェックした項目を思い浮かべながら、自分がどのタイプに近いか確認してみてください。

0個だった人
今のところ、大きな不安要素は見当たらないのかもしれません。それでも気になることがあれば、下の入力欄に書き出してみてください。

社内シグナルタイプ(「同僚の退職」「業績・決算のニュース」のどちらかにチェックが入り、「業界全体」にはチェックがなかった人)
自分の会社の中で実際に起きている変化に気づいているタイプです。感覚だけで終わらせず、決算情報や有価証券報告書など、社内の状況を裏付ける具体的な情報を確認してみることをおすすめします。

外部環境タイプ(「業界全体」にチェックが入り、「同僚の退職」「業績・決算のニュース」にはチェックがなかった人)
自社というより、業界全体の先行きが気になっているタイプです。自分の会社だけを見ていても答えは出にくいので、業界ニュースを定点観測しつつ、他の業界の動向もあわせて知っておくと視野が広がります。

複合タイプ(社内の項目と「業界全体」の両方にチェックが入った人)
社内の具体的な兆候と、業界全体の変化の両方が重なっている状態です。情報を確認した上で選択肢を知っておくことは、特に賢い備え方です。市場価値をセルフチェックしてみるも参考にしてみてください。

漠然タイプ(「具体的な理由はないが、なんとなく気になっている」だけにチェックが入った人)
はっきりした理由はまだ見当たらないけれど、なんとなく気になっている状態です。無理に理由を探そうとせず、下の入力欄に思いつくままに書き出すところから始めてみましょう。書き出しているうちに、実は社内・社外どちらかの具体的な出来事が引っかかっていたと気づくこともあります。

あてはまった数にかかわらず、今気になっていることを一言だけ書き出してみましょう(この内容は保存されないので、残しておきたい場合はスマホのメモやLINEの「Keep」にもコピーしておくと安心です)。

不安に備えることは、悲観することとは違います

会社の将来を気にかけることは、今の仕事を否定することではありません。むしろ、状況を客観的に把握しようとする、前向きな姿勢です。天気予報を確認してから傘を準備するのと同じように、情報を先に知っておくことは、慌てずに済むための備えになります。

今の会社を辞める・辞めないを決める必要はなく、まずは情報を集めておくだけでも安心材料になります。転職エージェントに登録して、今の自分の市場価値や、他にどんな選択肢があるかを知っておくだけでも、いざという時の備えになります。登録したからといって転職が確定するわけではありません。

会社の将来への焦りは、決算発表のニュースを目にした瞬間だけでなく、休日に転職サイトをそっと開いてしまう時間にも、静かに顔を出します。だからこそ、不安を放置せず、少しずつ情報という形に変えていくことが、心の負担を軽くしてくれます。

情報を集めること自体が、行動の第一歩です。決算情報を1回確認する、業界ニュースをまとめて読んでみる——それだけでも、「なんとなく」だった不安が、次に何をすればいいかが分かる状態に変わっていきます。

「なんとなく」が、「選べる」に変わるとき

ここまでで、最初はただ漠然としていた不安が、「同僚の退職が気になっている」「決算のニュースが引っかかっている」というように、具体的な形に変わってきたのではないでしょうか。ここが一番の分かれ目です。輪郭がはっきりした不安は、ただ怖がるだけのものではなく、対処法を選べるものに変わります。

たとえば同僚の退職が気になっているなら、社内の状況をもう少し丁寧に観察してみる。業績のニュースが引っかかっているなら、決算資料を実際に開いてみる。業界全体の縮小が気になっているなら、自分の市場価値を確認してみる——というように、次にすべき一歩が、なんとなくの感覚ではなく、自分なりの理由に基づいて選べるようになります。今すぐ会社を辞める・辞めないを決める必要はありません。「今は情報収集だけしておく」という選択も、立派な一つの答えです。

まとめ:不安の輪郭がわかれば、備え方も見えてきます

会社の将来への「なんとなく」の不安は、具体的な情報で確認することができます。上のセルフチェックで見えてきたタイプをもとに、まずは決算情報や業界ニュースを確認することから始めてみてください。客観的な情報から知りたい方は市場価値を確認する記事へ、自分なりの判断の軸を見つけたい方は「軸」の記事から読み進めてみてください。

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ゆうさん
長年、Web制作の側面から人材業界のお仕事のお手伝いをしてきた「はたらき方ナビ」運営者。企業の採用担当者や転職エージェントとの関わりの中で見えてきた実情をもとに、「今の仕事のままでいいのか」と迷う方が自分の状況を言葉にし、次の一歩を選べるようになる情報を発信しています。